悩みタイトル

凹型に配列した手根骨と手掌を覆う屈筋支帯によるトンネル内を屈筋群とともに通過する正中神経が圧迫されて発生する。
原因として変形性関節症、関節リウマチ、ガングリオン、屈筋腱腱鞘炎、脂肪腫、透析によるアミロイド沈着などが挙げられる。女性に多い傾向がある。
骨折や脱臼の合併症として発症することもある。
→橈骨遠位端部骨折(コーレス骨折)や橈骨手根骨関節脱臼(背側脱臼)の合併で発生。
痛みは手関節に起こり、母指球は萎縮。
→筋力低下が起こり、ボタンかけやつまみ動作等の細かい動作が不自由になり、チネル徴候やファーレン徴候が陽性になる。
※チネル徴候…抹消側から中指の指尖で軽く中枢に向かって叩いていくと痛みが放散する徴候。
※ファーレン徴候…両手背を合わせて両手関節を掌屈させた状態を1分間保持させ、この間にシビレが出るかを調べる。
シビレが出れば陽性、出なければ陰性。
1〜4指(親指〜薬指)の橈側のシビレが出る。
→シビレは早朝に強く、手を振ることで軽減する。

手根管症候群に関する当院の考え

手根管症候群の痛む原因はいくつかあります。
1スポーツによるもの
2日常生活における手首の使い過ぎ
3女性特有(ホルモン系)

1.スポーツによるもの
ボーリングやバスケをやられている方に多いのですが手首に負担のかかるフォームの積み重ねでバスケであればのボールの切り返しじに手首を痛めることが多いです。

2.日常生活における手首の使い過ぎ
家事労働、料理人、大工などの手首を良く使う仕事をされている方に多いです。
重い鍋を振るなど、日常的に前腕に負担のかかる動作を繰り返し行うことで、前腕や手首に慢性的な疲労がたまり、指を動かす9本の腱けんとともに、手首(手関節)にある手根管という骨(手根骨)と靭帯(横手根靱帯)でできたトンネルないの腱の炎症が起こります。

3.女性の方には妊娠出産、更年期により女性ホルモンが低下することにより腱鞘炎が起きやすくなることもありまります。

結果母指球の筋力低下や筋萎縮がおき物が握れない力が入らないなどの症状が現れます。

手根管症候群はなぜ起こるのか?

手根管症候群の原因は手首の内側で正中神経という神経が圧迫され、手指のしびれや痛み、手のひらの付け根部分にある骨と靭帯に囲まれた空間を手根管といい、この中に指を曲げる腱と正中神経が通過しています。この手根管内で何らかの原因により正中神経が圧迫されている状態です。多くは原因不明で更年期以降の女性に多いとされています。トンネル内のガングリオンや腫瘍、リウマチなどによる腱の炎症、生まれつきの腱や神経の異常、手の使いすぎによる、手の中の筋肉(虫様筋)の肥大などがあげられ、日常生活や仕事で手を使う機会が多い人がなりやすい傾向もあり、長期間人工透析を受けている人も発症しやすくなります。

手根管症候群を放っておくとどんな症状が現れるのか

初期には人差し指・中指にしびれや痛み現れてきます。最終的には親指から薬指の親指側の3本半の指がしびれます。
急性期には、このしびれ痛みは明け方に多く起こり目を覚ますと手がしびれ、痛み出します。また手のこわばり感も現れて、ひどくなると母指の付け根がやせて親指と人差し指できれいな丸(OKサイン)ができなくなります。
手のしびれや痛み・こわばりも出てきてしまうと握力の低下もみられ、日常生活での中でコップを落としやすくなってしまう。細かい作業(ボタンをかける、縫い物をする)などがやりにくくなってしまいます。

手根管症候群の改善に効果的な当院の施術メニューは?

当院で手根管症候群に対して有効な治療は指圧治療、鍼治療、テーピング固定になります。
また、手根管症候群と言っても原因が様々であり糖尿病や病気など内因的なものから来ている場合は適応外になりますのでご理解下さい。今回の場合ですと、仕事や日常生活において使い過ぎて発生してしまった場合に適応になります。使いすぎにより筋腱が肥厚してしまい圧迫をかけているので、鍼治療は使い過ぎた筋肉を直接緩めることができる為その圧迫を緩めることができます。指圧治療に関しても同様に筋肉を緩める圧迫を軽減することが目的となります。テーピング固定とはこれ以上の肥厚を避ける為負担を減らす為に使うことになります。

その施術を受けるとどう楽になるのか

鍼治療、指圧治療を受けることによって筋肉や腱を緩めることになりますので、痛みやシビレの軽減につながります。スポーツ活動中に痛みが出てしまい参加できなかった患者様に対しては、復帰参加する事が可能になります。例えばボーリングやバスケなと手首を繰り返し酷使することによって投球時など切り返しの動きに対して手首付近が際に痛みが出ていると思います。ですので、その際の痛みを軽減できる為スポーツ活動を継続することが出来ます。ろ

改善するために必要な施術頻度は

改善する為の頻度としてまず先に筋肉の周期の説明をさせて頂きます。身体は細胞が生まれ変わり新しくなるまで3ヶ月程の期間を必要とします。
また頻度も1ヶ月に1回などとではなく、最低限1週間に1回は治療が必要になります。何故なら身体は元に戻りやすと言われているからです。一時的な痛みの緩和であればその場の治療のみで大丈夫ですが、完璧に治したい、仕事中ににならない所まで良くしたいのであれば継続する必要性が出てきます。まずは当院で問診を行い詳しくご説明させていただければと思います。